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「自宅マンション大規模修繕工事の記録」~第15章 鉄部塗装工事~

新シリーズ「自宅マンション大規模修繕工事の記録」、今回は「鉄部塗装工事」についてです。
※大規模修繕工事の大まかな流れにつきましては、大規模修繕工事コンサルタント業務をご参照ください。
前回は中休みとして「定例会議」をご紹介しましたが、再び流れに沿ってご紹介していきます。
前々回で「外壁塗装工事」を完了し、次は鉄部塗装工事です。
鉄部塗装の代表的な工事は、メーターボックスや共用部分の出入り口扉の塗装、玄関扉枠の塗装、塩ビ製雨樋の塗装、エレベーター扉・枠の塗装などです。
私のマンションは機械式駐車場があるので、鉄骨支柱やパレット等も今回塗りなおすことにしました。
築年数の古いマンションではベランダ手摺や屋内消火栓ボックスなどが鉄でできている場合もあるのでその場合も塗装の塗りなおし工事を行います。
鉄部塗装工事の一般的な修繕周期は6年程度といわれ、足場を架けて実施する大規模修繕工事のときに実施するほか、大規模修繕工事と次の大規模修繕工事の中間でも、足場がなくてもできる塗装を単独で実施することが多い工事です。
私のマンションでも、大規模修繕工事は今回が初めてですが、鉄部塗装工事は過去に1回実施しています。
少しだけ専門的になりますが、鉄部塗装工事で重要なポイントは、下地処理(ケレン作業といいます。)です。
仕様書では今回の下地処理は「3種ケレン」となっています。
「3種ケレン」とは、現在の錆びや塗膜の剥がれは工具等できちんと除去し、その他の部分はワイヤーブラシやサンドペーパーでこすって目粗しをします。汚れや油分は溶剤でふき取ります。
この作業をきちんとやっておかないと、その上に施工するさび止めや仕上げ塗膜がきちんと付着せずに、1年程度で剥がれてしまったりするクレームとなりやすいのです。
それから、今回工事中に分かったことですが、事前に確認しておいた方が良かったと思った点は、仕上げの「ツヤ」でした。
委員会では当初そこまでの詳細な打合せをしていなかったので業者さんは「半ツヤ(表面がテカテカにならず、少し曇った状態)」で仕上げるように進めていました。確かに「半ツヤ」仕上げは落ち着いた雰囲気の仕上げになります。
しかし、多少汚れが付きやすくなりそうでしたし、工事をして新しく綺麗になったというイメージがあまりなかったので検討の結果、「ツヤあり」仕上げに変更してもらいました。
ツヤの有無は、材料の出荷段階で決めておく必要があり、業者さんには手戻りをかけて少し申し訳ない気持ちになりました。(苦笑)

工事の様子

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|これは、塗装前のケレン作業。
錆びや剥がれた塗膜を取り除いた後に、サンドペーパーで「目粗し」をしています。
こうすることにより、次の工程の塗膜の付着がよくなります。|これは、第1層目のさび止め塗料の施工。
昔は、さび止め塗料は鉛丹色(赤橙色)でしたが、最近はグレーや白っぽい色が多いようです。|
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|扉の裏面も表面と同様に施工します。
1層目から、仕上げの3層目まで、塗り色を少しずつ変えて施工漏れをなくす工夫は、外壁面の塗装と同じです。|きれいに仕上がりました。|
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|消防の火災報知機のボックスもきれいになりました。
周りの黄色いテープは境界面を汚さないためのマスキングです。|機械式駐車場のパレットを塗装しています。
最近のパレットは、亜鉛ドブづけ仕上げが多くなり、15年程度は塗装をしないでも大丈夫みたいですが、私のマンションの場合は、鉄製だったのでこうして定期的に塗装工事が必要です。
又、工事の際には契約者に車両の一時移動をお願いしながら、綿密なスケジュールで実施する必要があります。|
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|バルコニーのエアコン室外機吊具も、海の近い私のマンションではずいぶんと錆付いています。
このまま放置しておくといつかは落下しそうでしたが、、、|塗装の塗りなおしで、こんなにきれいになりました。
これで当分安心です。|