管理会社のフロントマンを対象とした勉強会の講師をしました。
過去に重松マンション管理士事務所が大規模修繕工事のコンサルティングを行った都内のマンションですが、そのときのご縁で今回は管理規約と細則の改正作業のコンサルティングを実施しています。
たまたまそのマンションを管理している管理会社からの依頼で、社内勉強会の講師を担当することになりました。
講演テーマは「マンション管理士から見た管理会社の問題点と現状」で、サブタイトルは「マンションフロントマンのあるべき姿」です。
当日は管理会社のフロントマンの他、社長や役員も出席されましたので私もかなり緊張しました。
講演内容は
- 重松マンション管理士事務所は管理会社をどのように見ているか。
- マンション管理士と管理会社の双方の誤解
- これからの管理会社のあるべき姿
- 管理組合のために何をやるべきか
等です。
私から冒頭に、「管理組合が頼りにしたい一番身近な存在が管理会社であるはずなのに、実は頼りにならない存在となってしまっている。」という趣旨のコメントをしましたので、普段の勉強会とは少し違った雰囲気の勉強会になりました。
私が強調したかったことは、管理組合にとって、管理会社はなくてはならない存在であるとともに、双方の関係は極めて特殊な関係にあるということです。いくつかの例を挙げると、、、
- 多額のお金を預かって管理してもらうことから考えると、そもそも高度の信頼関係を拠りどころとして契約が成り立っているはずである。
- 民法の委任又は準委任に基づき、契約は「依頼」に基づき「承諾」し、管理組合本位で実行されるはずである。
- とはいうものの、時と場合によっては双方の利益が相反する関係にある。
- プロ集団対素人集団であり、双方の立場が対等でない関係にある。
また、管理会社とマンション管理士の双方の誤解に関する部分では、管理会社がマンション管理士に対して抱いている誤解などを「迷言集」として以下のように紹介をしました。
- マンション管理士として実力をつけるには、管理会社への勤務実績が絶対に必要!
- 管理会社が優秀でしっかりしていれば、管理組合にマンション管理士は不要である。我々がしっかりしていないからマンション管理士に付け込まれるのだ!
- 当社にもマンション管理士はたくさんいます。ですから管理組合がマンション管理士をわざわざ起用しなくても当社で間に合います!
(どんなに優秀でも、独立したマンション管理士と同じように管理組合の立場に立つことはできないため、代わりにはならない)
最後に、私が管理組合から相談を受け「どのような管理会社が良い管理会社ですか?」と聞かれたときの回答を紹介しました。
私は、いつもこのようにいうことにしています。
- 社員が不祥事を起こして管理組合の財産を棄損したときには、即座に弁償できる財力をもっている会社
- フロントマンは、管理組合(理事会)から様々な要求を受けてこなさなければならないが、その作業を会社としてきちんとバックアップすることができる会社
- フロントマンの担当管理組合の件数が10件以下であること
- 下手な専門知識よりも、ビジネスマンとして社会人としてのきちんとしたマナーを教育している会社
当日の様子
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|管理会社の社長や取締役も含めて、フロントマン全員が集まりました。
紹介されている私もやや緊張気味なのが分かります。|
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|当日は、講演1時間、質疑30分のスケジュールでスタートしましたが、あっという間に終了しました。
振り返ってみると、私も初めてのテーマだったのでうまく話すことができませんでしたが、言いたいことはフロントマンの皆様に伝わったようです。
フロントマンが、管理組合の立場に立って仕事を行い、管理組合から信頼されて会社も利益が出るようなwin-winの関係を築くことができたら更に良いと思います。|